FSD(Full Self-Driving)
FSD 🚗 Tesla 機能・ハードウェア Teslaが提供する高度運転支援パッケージの名称。「Supervised(監視付き)」が付く現行バージョンはSAE Level 2に分類され、ドライバーが常時監視・介入できる状態を維持する必要がある。「Full Self-Driving」という名称は規制当局・消費者団体から過剰な期待を与えるとして批判を受けている。
関連: SAE Level 2AutopilotNHTSA
Autosteer(旧 Autopilot)
AP 🚗 Tesla 機能・ハードウェア TeslaのSAE Level 2 ADAS(先進運転支援システム)。Traffic-Aware Cruise Control(レーダークルーズ)とAutosteer(車線維持)で構成。全Tesla車に標準搭載。FSDパッケージを購入するとNavigate on Autosteer 等の機能が追加される。Tesla は2026年に「Autopilot」ブランドを「Autosteer」に改称(過剰な期待を与える表現として規制当局・消費者団体から批判を受けたことに対応)。
関連: FSD SupervisedNoAADAS
Navigate on Autosteer(旧 Navigate on Autopilot)
NoA 🚗 Tesla 機能・ハードウェア FSD/EAP(Enhanced Autopilot)購入者向けの高速道路自動誘導機能。IC・合流・分岐での自動レーン変更、ルートに基づく自動ナビゲーションを行う。米国版は確認なしで自動レーン変更が可能だが、EU・UK・JP版はドライバーの確認が必要。2026年の Tesla リネームで Navigate on Autopilot から Navigate on Autosteer に名称変更。
関連: FSD SupervisedAutosteer
Actually Smart Summon (ASS)
ASS 🚗 Tesla 機能・ハードウェア 駐車場・低速での無人召喚機能。FSD パッケージの一部として提供。2024年9月の v12.5.3 で旧 Smart Summon を大幅刷新し「Actually」が冠された。米国では最大 65-85m 離れた場所からの召喚が可能だが、EU では UN-R79 制約により 6m 範囲・15-20m 移動に制限。NHTSA は 2025年1月に Engineering Analysis (PE24033) を開始したが、2026年4月に Tesla の 6 回の OTA 更新を経て調査終結。
関連: FSD SupervisedUN-R79NHTSA
AI Computer(旧 FSD Computer)
AI4 🚗 Tesla 機能・ハードウェア Tesla 車載自動運転 ECU の総称。HW3 (FSD Computer 2、2019年〜) と HW4 (AI4、2023年〜) の世代がある。2026 年の Tesla リネームで「FSD Computer」表記が「AI Computer」に変更。EU・KR・AU・NZ の FSD Supervised 承認は HW4 限定、HW3 は v14 Lite 完成後に検討。
関連: FSD SupervisedHW4
Robotaxi(ロボタクシー)
🚗 Tesla 機能・ハードウェア 乗客を乗せて料金を受け取る完全自律走行型の配車サービス。Teslaは2025年6月22日にオースティン(テキサス州)でサービス開始。WaymoはサンフランシスコやAZフェニックスで商業運行中。EU・日本・英国・中国ではいずれも正式未承認。各国の許可制度への申請が必要。
関連: FSD SupervisedSAE Levels
SAE Levels
SAE ⚙️ 規格・技術 米国自動車技術者協会(SAE International)が定める自動運転レベルの分類(J3016規格)。Level 0(無自動化)〜Level 5(完全自動化)の6段階。TeslaのAutopilot・FSD SupervisedはLevel 2(ドライバーが常時監視)。Mercedes Drive PilotはLevel 3(条件付き自動化)の市販車として初認証。
関連: FSD SupervisedAutopilotALKS
ALKS(Automated Lane Keeping System)
ALKS ⚙️ 規格・技術 自動レーンキープシステム。国連規制UN-R157が定義するSAE Level 3相当の機能。同一車線内での自動運転を行い、システムがドライバーに制御を返還できる(最大10秒間の猶予)。EU・日本・英国でUN-R157を採用。時速130km未満の高速道路での使用が前提。
関連: UN-R157SAE LevelsFSD Supervised
DCAS(Driver Control Assistance Systems)
DCAS ⚙️ 規格・技術 UN-R171が定義するLevel 2 ADASの統一規格。連続的なステアリング・速度支援を許容し、ハンドオン検知が要件。2024年9月30日施行。Tesla FSD SupervisedのオランダRDW承認(2026年4月、EU 2018/858 Article 39例外条項経由)の主な根拠規制。R157(ALKS, Level 3)を補完する位置付け。
関連: UN-R171FSD SupervisedArticle 39
ACSF(Automatically Commanded Steering Function)
ACSF ⚙️ 規格・技術 UN-R79が規定する自動操舵機能のカテゴリ分類。カテゴリA-Eに分類され、B2-Eは高速道路限定。一般道での連続的ステアリング(Tesla FSD相当)に該当するカテゴリが構造的に不在のため、日本でのFSD承認の最大障壁となっている。ADS new rule(2026年6月WP.29採択目標)で構造的不在の解消が期待される。
関連: UN-R79ADS new ruleFSD Supervised
AEBS(Advanced Emergency Braking System)
AEBS ⚙️ 規格・技術 前方衝突自動制動システム。UN-R152(乗用車・小型商用車向け)に基づく国際規制。歩行者・自転車との衝突回避要件を含む。2024年5月以降、ECE 152.01が要求する42km/h以下での歩行者衝突回避が全新型車に義務化。EU一般安全規則(GSR)でも必須ADAS技術として規定。
関連: UN-R152EU GSR
OTA(Over-The-Air Update)
OTA ⚙️ 規格・技術 モバイル通信経由でのソフトウェア更新。Teslaが業界標準化した手法で、機能追加・バグ修正・セキュリティパッチを配信。UN-R155(CSMS:サイバーセキュリティ管理システム)/ UN-R156(SUMS:ソフトウェア更新管理システム)が国際的な認証要件を規定。日本では道路運送車両法第99条の3「特定改造等の許可制度」(2020年4月施行)が法的根拠。
関連: UN-R155UN-R156特定改造制度
UN-R157
UN-R157 🌐 UN・EU 規制 国連欧州経済委員会(UNECE)WP.29が2021年1月に採択した自動レーンキープシステム(ALKS)の国際規制。2023年1月施行。Amendment 01で速度上限を60km/hから130km/hに引き上げ、自動レーン変更も許可。EU・英国・日本・韓国等が批准。自動車メーカーがLevel 3システムを型式認証するための主要根拠。
関連: ALKSEU GSRWP.29
UN-R171(DCAS)
UN-R171 🌐 UN・EU 規制 2024年3月にWP.29が採択、2024年9月30日施行のLevel 2 ADAS国際統一規格。連続的なステアリング・速度支援を許容する初の枠組みで、Tesla FSD SupervisedのEU承認の主な根拠規制。R157(ALKS, Level 3)を補完し、ハンドオン検知付きの広範な運転支援を許容。
関連: DCASFSD SupervisedArticle 39
UN-R79(ACSF)
UN-R79 🌐 UN・EU 規制 ステアリング装置の国際規制。1988年原採択、最新は04シリーズSupplement 6(2025年1月10日施行)。ACSF(自動操舵機能)のカテゴリA-Eを規定するが、一般道での連続ステアリングを許容するカテゴリが構造的に不在。日本でのFSD承認の最大障壁。
関連: ACSFADS new rule
UN-R155 / R156
R155/R156 🌐 UN・EU 規制 R155(CSMS:サイバーセキュリティ管理システム)とR156(SUMS:ソフトウェア更新管理システム)。両方とも2020年6月採択、2021年1月22日施行。OEMにそれぞれの管理システム認証を義務付ける。EUでは新型車2022年7月、新規登録車2024年7月から必須。Tesla FSDのOTA配信の法的根拠。
関連: OTA特定改造制度
WP.29
WP.29 🌐 UN・EU 規制 World Forum for Harmonization of Vehicle Regulations(自動車基準調和世界フォーラム)。UNECE 傘下で UN-R(国連規則)を策定する世界最大の車両規制機関。1958 協定締約国 ~57 か国(EU/UK/JP/KR/RU/AU 等)が批准した規則を承認・改正。年 3 回(3 月・6 月・11 月)ジュネーブで開催。傘下に GR(専門部会)が複数あり、自動運転は GRVA が担当。
関連: GRVAUN-R157UN-R171ADS new rule
GRVA
GRVA 🌐 UN・EU 規制 Working Party on Automated/Autonomous and Connected Vehicles(自動運転・コネクテッド車両作業部会)。WP.29 傘下の専門部会で、ADS(自動運転システム)関連の UN-R 草案を技術審議する場。UN-R157(ALKS)/ UN-R171(DCAS)/ UN-R155(CSMS)/ UN-R156(SUMS)/ UN-R79(ACSF)等の改定案や ADS new rule 採択提出物を扱う。年 2 回(1-2 月・9 月)の本会期に加え、2026 年 5 月 18-22 日にカナダ・モントリオール(ICAO 本部)で第 25 回 Part 1(informal session)開催予定。Part 2 は 6 月 23 日からジュネーブで開催し、その後 WP.29/AC.1 で正式採択。
関連: WP.29UN-R171UN-R157UN-R79ADS new rule
TCMV
TCMV 🌐 UN・EU 規制 Technical Committee for Motor Vehicles(欧州自動車技術委員会)。欧州委員会 DG GROW が運営する EU 域内型式認証フレームワーク(EU Regulation 2018/858)の comitology 委員会。加盟国 27 か国の代表で構成され、新車型式認証の EU 全域承認可否を投票で決定。可決には QMV(特定多数決)= 加盟国 55%(15 か国)かつ EU 人口 65% を満たす必要がある。Tesla FSD Supervised の EU 全域承認は、RDW(オランダ)の Article 39 例外承認(2026 年 4 月 10 日)を起点に TCMV へ付託中で、2026 年 5 月 5 日会合は RDW の 20 分説明枠のみ(投票なし)。次回投票機会は 2026 年 7 月および 10 月。Reuters 独占で北欧 4 か国(NL/SE/FI/DK)が ① 速度超過許容 ② 凍結路面挙動 ③ スマホ使用防止回避 ④ オーナー動員ロビー戦術 の 4 論点で懐疑的姿勢を取っていることが判明。
関連: Article 39FSD SupervisedDCASUN-R171
ADS new rule(UN GTR on ADS)
ADS GTR 🌐 UN・EU 規制 WP.29で策定中の新規Global Technical Regulation。Safety CaseアプローチでLevel 3+のADS安全性能を統一規格化。2026年6月23-26日のWP.29第198回セッションで採択予定。GRVA第24回セッション(2026年1月)で承認済。UN-R79のカテゴリ不在による日本等での承認障壁を解消する制度的解として期待される。
関連: UN-R79WP.29
EU一般安全規則(GSR)
GSR 🌐 UN・EU 規制 EU Regulation 2019/2144。2022年7月6日より新型車への適用開始。AEBS(緊急自動制動)、LKA(車線維持支援)、ISA(インテリジェント速度適応)、EDR(イベントデータレコーダー)、DSM(ドライバー状態モニタリング)等を義務化。2024年7月7日より全新規登録車に適用拡大。
関連: AEBSUN-R152ALKSUN-R157
EU 2018/858 Article 39 / 40
Article 39 🌐 UN・EU 規制 EU型式認証フレームワーク規則の例外承認制度。Article 39「新技術・新概念のEU型式認証例外」は加盟国が自国領域に限定した暫定承認を最大18ヶ月(9ヶ月+9ヶ月延長可)付与可能。Tesla FSDのオランダRDW承認(2026年4月)はこの条項経由。Article 40はArticle 39後の規制適合化手続きを規定し、付属書改正により例外をEU全域承認に昇格させる仕組み。
関連: DCASUN-R171FSD Supervised
NHTSA(米国道路交通安全局)
NHTSA 🏛️ 各国規制・機関 National Highway Traffic Safety Administration。米国連邦政府の道路交通安全を担う機関。FMVSS(連邦自動車安全基準)の策定・執行、リコール命令、ADS規制(AV STEP等)を管轄。TeslaにはSGO 2021-01に基づくクラッシュデータ報告義務を課している。
関連: FMVSSAV STEPSGO 2021-01
AV Act 2024(英国自動運転車法)
AV Act 🏛️ 各国規制・機関 英国のAutomated Vehicles Act 2024(c.10)。2024年5月20日に国王裁可。自動運転エンティティ(ASDE)の認可制度、無利用者オペレーター(NUICO)ライセンス制度、自動旅客サービス(APS)の許可制度を創設。Commencement No.1規則により2025年12月19日に主要条項が施行。
関連: UKALKS
StVG(独道路交通法・自律走行規定)
StVG 🏛️ 各国規制・機関 ドイツのStraßenverkehrsgesetz改正(2021年)で追加されたLevel 4自律走行の規定(§1d-§1h)。実施規則のAFGBV(自律走行車運行承認規則)が運行許可の手続きを規定。2021年時点で世界初のLevel 4公道走行を認める法律。2025年12月にStVFernLV(遠隔操縦規則)も施行。
関連: DELevel 4
特定改造等の許可制度(日本)
特定改造 🏛️ 各国規制・機関 道路運送車両法 第99条の3に基づくOTA(Over-The-Air)ソフトウェア更新の法的枠組み。2019年改正法で創設、2020年4月施行。プログラム書換え等の「特定改造等」を国土交通大臣の許可制とし、車両の安全・環境性能に影響する更新を事前審査。UN-R155/R156と整合する形で告示・基準が逐次更新されており、Tesla FSD等のOTA配信もこの制度下で運用される。
関連: OTAUN-R155UN-R156
MIIT 智能網聯汽車試点(中国)
MIIT試点 🏛️ 各国規制・機関 中国の工業情報化部(MIIT)が2023年11月17日に施行した「智能網聯汽車准入和上路通行試点通知」。MIIT・公安部・住建部・交通部が連名でL3/L4試点を許可。北京・上海・広州・深圳・重慶等9都市が対象。2025年12月に初のL3型式認証(速度・地域制限付き)が取得された。
関連: CNLevel 3